当会の歴史は昭和13年から始まる。当時、会祖北澤岳陵先生は事業の関連で中国天津に在住。仕事の合間に同朋たちへ内地で習得した詩吟を指導していた。
昭和17年3月、宗範木村岳風先生 北支部隊慰問吟行の折、天津へお立ち寄りになり、天津支部発会に立ち会われ、北澤岳陵先生に支部の指導を託された。当時は日中戦争日毎に拡大の中、岳風先生から「生きて祖国に戻ったなら中日本に岳風の風を起こしてほしい」と告げられたのが当会会名の由来と言われています。
昭和20年終戦により無事帰還、しかし敗戦間もない日本は国情騒然、瓦礫の中からの出発、苦節10年を経て、昭和33年ようやく「中日本朗吟協会」を設立した。そして昭和38年会名を「中日本岳風会」と改め、遂に宗範木村岳風先生と天津での約束が果たされた。
この時にあたり先生は自らの信念を「会詞」に込めた。その詞に曰く。「岳風流統 中京に起こり 宗範の遺蹤 道自ずから明らかなり 相会す同朋団結を固め 吟魂朗々 東瀛に徹せん」と。
昭和42年11月(丁未暢月)この作品を残して3年後、昭和45年6月ご逝去。昭和57年会員の総意により岳陵先生13回忌に当たるこの年、師の遺徳を顕彰し先生墓前に「詩碑」を建立。
(昭和四十二年十一月|丁未暢月 )
中日本岳陵会の歩み
昭和33年 9月 | 中日本朗吟協会を創設、初代会長に就任。 結成記念第1回大会を熱田区沢上中学校講堂において開催。 |
昭和34年 9月 | 第2回詩舞道大会を沢上中学校講堂において開催。 |
昭和35年 10月 | 第3回詩舞道大会を沢上中学校講堂において開催。 |
昭和36年 9月 | 第4回詩舞道大会を沢上中学校講堂において開催。 |
昭和37年 | 北澤会長、皆伝薫岳を授く。 |
昭和37年 10月 | 第5回詩舞道大会を沢上中学校講堂において開催。 |
昭和38年 | 中日本朗吟協会から中日本岳風会に会名変更。 |
昭和38年 9月 | 中日本岳風会結成記念、第6回詩舞道大会を沢上中学校講堂において開催。 |
昭和39年 9月 | 第7回詩舞道大会を教育会館において開催。 |
昭和39年 | 岳風会愛知県連合会発足に伴い傘下の所属団体となる。 |
昭和40年 10月 | 第8回詩舞道大会を教育会館において開催。 |
昭和41年 9月 | 第9回詩舞道大会熱田神宮文化殿新築落成記念を祝って開催 |
昭和42年 11月 | 創立10周年記念第10回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において、友好各会の協賛を得て盛大に開催。 |
昭和43年 11月 | 第11回詩舞道大会を熱田区役所4階大ホールにおいて開催。社団法人日本詩吟学院岳風会認可び及明治100年記念を祝う。 |
昭和44年 6月 | 第12回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 |
昭和45年 4月 | 本会規約を改正施行する。 |
昭和45年 6月 | 第13回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 |
昭和45年 6月 | 16日、会祖北澤岳陵先生急逝。享年57歳。 |
昭和45年 7月 | 伊藤鳳岳先生、2代目会長に就任。 |
昭和46年 5月 | 会祖追悼の第14回詩舞道大会を名交会館において開催。 |
昭和46年 8月 | 佐藤承岳先生、3代目会長に選任。 |
昭和47年 4月 | 祖宗範木村岳風先生の墓参吟行を行う。 |
昭和47年 9月 | 創立15周年記念第15回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 会祖北澤岳陵先生の吟魂永に称道されんことを願って大杯を作る。これを「岳陵杯」として会に留む。 第一回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
昭和48年 10月 | 第16回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 第2回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
昭和49年 9月 | 第17回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 第3回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
昭和50年 10月 | 第18回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 第4回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
昭和51年 6月 | 故北澤岳陵先生7回忌大会を中区役所ホールで開催。 第19回大会に替える。同時に第5回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
昭和52年 2月 | 佐藤承岳先生会長辞任。中日本岳風会を退会する。 犬飼佑岳を会長代行に選任。 |
昭和52年 3月 | 伊藤鳳岳先生3代目会長に再任。中日本岳風会改め、中日本岳陵会と会名を変更。 |
昭和52年 9月 | 創立20周年記念第20回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 第6回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
昭和53年 11月 | 第21回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 第7回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
昭和54年 4月 | 西支部5周年記念大会を浄蓮寺にて開催。 |
昭和54年 6月 | 会祖北澤岳陵師の法要を営む。 |
昭和54年 7月 | 祖宗範木村岳風先生の墓参吟行を行う。 |
昭和54年 11月 | 第22回詩舞道大会を中川区役所ホールにおいて開催。 第8回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
昭和55年 5月 | 名古屋城にて詩舞道大会を開催。 |
昭和55年 7月 | 祖宗範木村岳風先生のご命日7月1日、 諏訪市地蔵寺において、木村岳風先生の法要と全国総伝位会員で物故された北澤岳陵先生をはじめ、43名の諸先生の合祀祭が営まれ、吟魂碑に合祀された。 |
昭和55年 12月 | 第23回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 |
昭和56年 5月 | 名古屋城にて詩舞道大会を開催。 |
昭和56年 8月 | 第24回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 第10回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
昭和57年 5月 | 名古屋城にて詩舞道大会を開催。 |
昭和57年 5月 | 会祖北澤岳陵師の13回忌に当たり、先生墓前に詞碑を建立、除幕式を行う。 |
昭和57年 6月 | 創立25周年記念第25回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 第11回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
昭和58年 5月 | 名古屋城にて詩舞道大会を開催。 |
昭和58年 10月 | 第26回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 第12回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
昭和59年 5月 | 名古屋城にて詩舞道大会を開催。 |
昭和59年 5月 | 西支部10周年記念大会を名古屋市山田地区会館にて開催。 |
昭和59年 10月 | 第27回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 第13回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
昭和60年 5月 | 名古屋城にて詩舞道大会を開催。 |
昭和60年 9月 | 第28回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 第14回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
昭和61年 10月 | 第29回(故北澤岳陵先生17回忌)詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 第15回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
昭和62年 10月 | 創立30周年記念第30回詩舞道大会を熱田神宮文化殿において開催。 第16回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
昭和63年 5月 | 第31回詩舞道大会を西枇杷島町町民会館において開催。 |
平成元(昭和64)年 9月 | 第32回詩舞道大会を名古屋通信ビルホールにおいて開催。 第17回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成2年 5月 | 木村支部15周年記念大会をグランドブラザー山王において開催。 |
平成2年 10月 | 第33回詩舞道大会を西枇杷島町町民会館において開催。 第18回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成3年 9月 | 第34回詩舞道大会を西枇杷島町町民会館において開催。 第19回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成4年 11月 | 創立35周年記念第35回詩舞道大会を名古屋通信ビルホールにおいて開催。 第20回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成5年 11月 | 第36回詩舞道大会を西枇杷島町民会館ホールにおいて開催。 第21回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成6年 8月 | 瑞穂支部21年・瑞高支部8年・瑞南支部1年合同記念大会をサン笠寺において開催。 |
平成6年 11月 | 第37回詩舞道大会を西枇杷島町民会館ホールにおいて開催。 第22回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成7年 10月 | 第38回詩舞道大会をロイヤルホテル弁天閣において開催。 第23回岳陵合吟コンクールを行う。 |
平成8年 9月 | 第39回詩舞道大会を西枇杷島町民会館ホールにおいて開催。 第24回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成9年 3月 | 岳風会愛知連合会理事長飯田岳彰師急逝。小林岳佳先生理事長に就任。 |
平成9年 10月 | 創立40周年記念第40回詩舞道大会を稲沢市民会館ホールにおいて開催。 第25回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成10年 4月 | 北澤陵岳先生会長に就任。前会長伊藤岳征先生は勇退され顧問に就任。 |
平成10年 5月 | 愛知連合会を脱会。 |
平成10年 10月 | 第41回詩舞道大会を西枇杷島町民会館ホールにおいて開催。 第26回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成11年 4月 | 日本詩吟学院岳風会組織委員会傘下となる。 |
平成11年 11月 | 第42回詩舞道大会は「吟詠の集い」として西枇杷島町民会館ホールにおいて開催。 第27回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成12年 4月 | 中日本岳陵会、日本詩吟学院岳風会の独立認可団体となる。 |
平成12年 4月 | 愛知盟友会発足。当団体に加盟することを承認。加盟団体となる。 |
平成12年 11月 | 第43回詩舞道大会はキリンビール・ゲストホールにおいて開催予定のところ、9月の水害による影響で会員の被害が多数に及び、延期することとした。(尚、今回の被害に対し、当会会員、更に愛知盟友会各会長先生並びに盟友会会員の方々から、あたたかい激励や、多大のご支援を賜った。) |
平成13年 1月 | 第43回詩舞道大会をホテルルブラ王山において開催。 第28回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成13年 11月 | 第44回詩舞道大会をホテルルブラ王山において開催。 第29回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成14年 11月 | 創立45周年記念並びに会祖北澤岳陵師33回忌追悼第45回詩舞道大会を名古屋市中区役所ホールにおいて開催。第30回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成15年 5月 | 江南市の藤まつり(まんだら寺境内)で民謡3味線「郁美会」の協賛として吟詠参加。 |
平成15年 9月 | 第46回詩舞道大会をホテルルブラ王山において開催。 第31回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成16年 9月 | 西支部創立30周年記念一吟会を西枇杷島町民ホールで開催。 |
平成16年 11月 | 第47回詩舞道大会をホテルルブラ王山において開催。 第32回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成17年 11月 | 第48回詩舞道大会をホテルルブラ王山において開催。 第33回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成18年 10月 | 第49回詩舞道大会をホテルルブラ王山において開催。 第34回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成19年 11月 | 創立50周年記念第50回詩舞道大会をホテルルブラ王山において開催。 第35回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成20年 7月 | 総本部の事業改革に副って、中日本岳陵会と愛峰岳風会、岐陽岳風会、岳風松倫会の3会統合、7月1日総本部の承認を得、引き続き北澤岳陵が、会長を継続する。 |
平成20年 11月 | 第51回詩舞道大会を清須市西枇杷島会館において開催。 第36回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成21年 10月 | 第52回詩舞道大会を清須市西枇杷島会館において開催。 第37回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成22年 10月 | 第53回詩舞道大会を清須市西枇杷島会館において開催。 第38回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成23年 11月 | 第54回詩舞道大会を笠松中央公民館において開催。 第39回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成24年 10月 | 創立55周年記念第55回詩舞道大会をメルパルク名古屋において開催。 第40回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成25年 10月 | 第56回詩舞道大会を小牧コミュニティホールにて開催。 第41回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成26年 8月 | 14日、第5代会長北澤岳陵先生逝去。享年65歳。 瀧本岳為会長代行に選任。 |
平成26年 10月 | 第57回詩舞道大会をメルパルク名古屋において開催。 第42回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成26年 11月 | 瀧本岳為第6代目中日本岳陵会会長に就任。 |
平成27年 4月 | 旧(岳風栄吟会)統合、岳陵会栄吟支部となる。 |
平成27年 10月 | 第58回詩舞道大会故北澤岳陵会長追悼大会をメルパルク名古屋において開催。 第43回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成27年 11月 | 平成27年度発表会を笠松中央公民館にて開催。 |
平成28年 2月 | 総本部理事長木部岳圭先生ご逝去。 |
平成28年 10月 | 第59回詩舞道大会を小牧コミュニティホールにて開催。 第44回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成29年 3月 | 平成28年度発表会を笠松中央公民館にて開催。 |
平成29年 8月 | 一日、中日本岳陵会顧問前田岳琇先生逝去。享年84歳。 |
平成29年 9月 | 平成29年度発表会を清須市西枇杷島会館にて開催。 |
平成29年 10月 | 創立60周年記念第60回詩舞道大会をメルパルクにて開催。 第45回岳陵杯争奪合吟コンクールを行う。 |
平成30年 10月 | 第61回発表会並びに第46回岳陵杯争奪合吟コンクールを清須市西枇杷島会館にて開催。 |
平成31年 3月 | 16日、元栄吟会会長佐々木岳堂氏逝去。 |
令和元年 9月 | 第62回吟道大会並びに第47回岳陵杯争奪合吟コンクールを清須市西枇杷島会館にて開催。 |
令和2年 10月 | 第63回吟道大会並びに第48回岳陵杯争奪合吟コンクールは新型コロナウィルス感染拡大防止対策の一環として大会中止を決定。 |
この間、日本詩吟学院総本部各大会に出場。各友好会協賛大会にも多数出場する。
なお、吟行及び一吟会・指導者研修会・年度審査会・各所慰問・各支部行事を実施している。